中小企業経営者をサポートする
日本橋人形町の税理士事務所

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2022年7月12日

税理士法人ウィズ NEWS 2022年7月号 VOL.151

今から100年前は「大正デモクラシー」や「大正ロマン」などの言葉が生まれた大正時代。大卒サラリーマンの初任給は50~60円。職業婦人の月給はタイピスト40円、電話交換手35円、事務員30円。純金はグラム2円弱。選挙権は満25歳以上の男子のみでした。今から100年後はどんな世の中になっているでしょうか。

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お役立ち情報

【 実は減額可能!?定期同額給与について!】

皆さんこんにちは。突然ですが、資金繰りや業績の関係から、役員報酬を減らしたいと思ったことはありませんか? …残念ながら、来月から減額で!というわけにはいきません。実は、役員報酬に関しては厳しい規制が設けられており、税法上のルールに従って変更しなければ損金処理が認められません。しかし、要件を満たしていれば減額できる場合があります。今回は減額のための要件を解説していきます。

そもそも定期同額給与とは?

・支給時期が1か月以下の一定の期間ごと(毎月支払があるなど)である給与で、各月の支給額が同額であるものを指します。とはいえ、例外のケースが2種類あります。

変更可能なケースとは?

  1. 会計期間開始の日から3か月(確定申告書の提出期限の特例に係る場合は例外)を経過する日までにされる定期給与の額の改定。裏を返せば、会計期間開始日から4か月以降の変更は認められないということを示しています。

注目すべきは2つ目です。

  1. その事業年度においてその法人の経営状況が著しく悪化したことその他これに類する理由(=業績悪化改定事由)によりされた定期給与の額の改定(減額に限る。)つまり、業績悪化改定事由がある場合は、例外的に4か月以降の変更が認められるのです。

業績悪化改定事由とは何か?

経営状況が著しく悪化したことなど、やむを得ず役員給与を減額せざるを得ない事情があること


【既に悪化しているため減額することが認められた例】

業績等が急激に悪化して家賃や給与等の支払いが困難となり、取引銀行や株主との関係からもやむを得ず報酬を減額しなければならない状況。(例:イベントがコロナにより開催中止になった。)


【今後悪化することが見込まれるため減額することが認められた例】

役員給与の減額等といった経営改善策を講じなければ、客観的な状況から判断し、急激に財務状況が悪化する可能性が高く、今後の経営状況が著しく悪化することが不可避と考えられる場合。(例:渡航制限などの理由から売上の見通しが立たない場合など)


先の見通しが立てにくい中で不安なこともあるかと思いますが、報酬の変更理由によっては解釈が分かれるケースがありますので迷われた際はお早めにご相談ください。

【参考文献】

(国税庁「国税における新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応と申告や納税などの当面の税務上の取扱いに関する FAQ」「5 新型コロナウイルス感染症に関連する税務上の取扱い関係」問6及び問6-2より(2020年4/13)) (法基通9-2-13)(国税庁HP No.5211)

今さら聞けない経済用語

今月の教えてキーワード:【IEA(国際エネルギー機関)】

石油を中心とするエネルギーの安全保障を主な目的とする国際機関を指します。第一次石油危機後の1974年11月に設立されました。OECD加盟国であり、石油備蓄基準(前年の当該国の1日当たり石油純輸入量の90日分)を満たすことが参加する要件となっています。2022年のウクライナ情勢を受け、エネルギー市場の安定化に向けて石油備蓄の協調放出の実施を発表しました。加盟国である日本も、民間備蓄に加え国家備蓄の放出に踏み切るとしています。

ウィズの本棚

『 人を動かす 』

【 出版:創元社 著:D・カーネギー 訳:山口博】

1937年に発売されて以降、全世界で1500万部以上売れているデールカーネギーのベストセラーです。この書は、人を動かす・人に好かれる・人を説得する・人を変える原則を歴史上数多くの功績を残してきた様々な偉人のエピソードを交えながらわかりやすく解説しています。これらを学び身に付け、実践することでマネジメントや営業、さらには家族関係や恋愛などにも活かすことができます。良好な人間関係を築いて豊かな人生を歩みたい方におススメの書です。700円程で入手できるのでぜひ読んでみてくださいね。

先人の言葉

日本のファッションデザイナーである山本寛斎の言葉。
夢をかなえるには全力で欲しがること。心の底から欲しがること。なりふり構わず徹底的に欲しがること。

税務カレンダー【8月】

(納期限令和4年8月10日)

○7月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付

(申告及び納期限令和4年8月31日)

○6月決算法人の確定申告

○12月決算法人税の中間申告「半期分」  

○消費税の年税額が400万円超の3月、9月、12月決算法人の3カ月毎の中間申告  

○消費税の年税額が4,800万円超の5月、6月決算法人を除く法人の1カ月毎の中間申告  

○個人事業者の消費税・地方消費税の中間申告

(納期限8月中において市町村の条例で定める日)

○個人事業税の納付(第1期分)   

トレンドを斬る!

コロナ禍の非接触対策に有効な自動販売機が進化しています。注文も決済もスマホのアプリから操作・設定した時間にいれたてのコーヒーを受け取るドリンクの自販機や、種類豊富なサラダを冷蔵庫から選んで後払いで決済する野菜の自販機は時短のメリットも喜ばれています。またスキマデパートが展開する「自由販売機」は商材を自由に設定できるため、オリジナルグッズなどの自販機が登場しています。消費者に選択の幅と利便性を提供する自販機の今後に注目です。

商売のヒント

今月の商売のヒント:【あなたのシゴトはどれですか?】

社員は人材ではなく「人財」です。「最幸」の出会いが「成幸」を引き寄せます。難があるから「有り難う」。辛いときこそ爽やかに笑い、前を向いて「顔晴ろう」。ビジネス本やインターネット上などで、独自の意味を込めた当て字をよく見かけます。こうした当て字を皆さんはどう思いますか?あるアンケートでは約47%の人が「気持ち悪い」と答えていました。気が利いていると感じる人がいる一方、違和感を覚える人も同程度いるようです。確かに度が過ぎると気持ち悪い感じもしますが、当て字はともかく、意味はその通りだと思ったのは「4つのシゴト」です。

シゴトは4種類ある。1つ目は、自分自身を押し殺して嫌々働く「死事」。2つ目は、自分のやりたいことだけやって周りのことはどうでもいい「私事」。3つ目は、人に仕え、その指示に従う「仕事」。お客様に仕え、会社に仕え、上司に仕え、誰かに仕える働き方を「仕事」というなら、志や信念を持ち、自分のためではなく人のために行う仕事が「志事」。

「仕事」が進化すると「志事」になるというわけです。単なる言葉遊びと片づけるのは簡単ですが「志事」をもう少し掘り下げてみたいと思います。志や信念を持つとはどういうことでしょうか。それは「覚悟すること」ではないかと考えます。覚悟にはいくつかの意味がありますが、一般的には困難を予想してそれを受け止める心構えを指します。つまり覚悟とは、不安や面倒なことに立ち向かう勇気ではないかと思います。多くの人は、経験を積むほど体より口のほうがよく動くようになり、理屈や言い訳が増えます。

しかし頭で考えているだけでは、何も起こらないのはご存知の通りです。とにかく動く。小さな事でも何かやってみる。まずは試してみる。モノやサービスを売る商売では製品化する前に試作しますが、それと同じ発想で、何でも実験だと思って試してみるくらいの軽やかさが、今の時代に必要な能力ではないかと思います。行動は「幸道」。幸せへの道です。というオチはさておき、覚悟を決めて事を成していきたいものです。

メンバー後記

令和4年の路線価(土地の時価)が7月1日に国税庁より発表されました。相続税や贈与税において、その評価額の基準となるのが路線価となります。自分の相続が起きた際に、相続税が発生するのか心配になりませんか?税額の概算計算は私どもでお手伝い出来ますよ。まずは資料を準備し、資産ごとに一覧表を作ります。良い機会ですので自分の財産の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。

(田島 年男)


先日、勉強仲間数人と京都の松下資料館に行きました。小学校4年生で丁稚奉公に出てそこから世界的な企業を創るまでの過程を館長さんが解説してくれました。豊富な資料、動画も視聴でき、半日かけても見切れないほどのボリュームでした。京都駅前の立地でもあり今後も機会があるごとに行きたいと思います。お薦めです。

(橋本 秀明)


7月に入りました。今年は梅雨の時期が短く、梅雨明け前から各地で異常なくらいの暑さが続きましたね。雨も少なかったので夏の水不足を心配していたところへ台風です。被害のない事を願いつつ、水不足が解消できればいいなと思います。また、コロナ感染者も減少傾向にありましたが、ここにきてまた増加しています。気の緩みでしょうか?これからもっと熱くなりますので、熱中症・コロナに気を付けてこの夏を乗り切りましょう。

(村場 晋)


梅雨明けと思ったら、一転して猛暑が続いています。熱中症など体調には充分ご注意下さい。最近お客様とお話ししていると、据置きになっていたコロナ融資の返済が始まるという話を耳にします。先の見通せない中での返済開始は大変辛いものです。そんな中、東京都は【コロナ・ウクライナ・円安等対応緊急融資】として中小企業の資金繰り支援を打ち出しました。様々な要因で経営が圧迫されると思われる方は検討してみて下さい。(地方自治体ごとに支援策がある可能性がありますので、所在地の自治体でご確認下さい) 

(鈴木正義)


お初にお目にかかります。今年の7月に入所した佐藤と申します。初めて経験することも多く、現在は先生や先輩職員の方々の指導を受けながら業務に臨んでおります。環境が変わったばかりでまだまだ慣れないことばかりではありますが、経営者の皆様に寄り添うパートナーとしていち早く活躍できるよう、日々研鑽を重ねて参ります。これから皆様と関わる機会も増えていくかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(佐藤 基頌)


7月に入り、開催を自粛していたイベントが徐々に復活し始め、夏を楽しんでもよい雰囲気になりつつあります。近所にある神社でも夏祭りが開催されており、屋台の食事やゲームもその場でしか味わえない体験と思うとついつい財布のひもが緩んでしまうお祭りマジックを実感しました。コロナ前では気付かなかった当たり前に対する価値も高くなったように感じます。コロナや熱中症への対策は欠かせませんが皆様もお体にはどうぞお気を付けてお過ごしください。

(玉井 佳善子)


あっという間に夏になりましたね。もうじき蝉が鳴き始める時期でしょうか。私は代謝が良い方なので現段階で既に夏バテ気味でございます。(苦笑)さて、お話は変わりますが、皆さまインボイス制度のご準備はお済みですか?まだです!という方はウィズの無料セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。オンライン(ZOOM)開催なので暑いなか外出する必要もなく快適な環境でご参加いただけます。皆様のご参加申請、お待ちしています!

(栗田 奈美)


梅雨明けが思ったより早いと思ったら、いきなり猛暑の日々…。朝の通勤時に既に30℃越えとは一体何が起こったのでしょう。6月は姪っ子のダンスの発表会があったのですが、残念ながら見に行けず…。両親が行ったので、その動画を見せてもらおうと頼んだら、撮ったつもりがボタンのタイミングを間違えたようで、肝心の場面が撮れていませんでした。スマホって動画の機能とか色々あって便利ですが、使いこなすことが重要だと改めて気づかされました。

(青木 さおり)