税理士法人ウィズ NEWS 2025年3月号 VOL.181

桜の季節を前にした日本列島は静かな雨に包まれます。
関東以西では、菜の花が咲く頃の雨を「菜種梅雨(なたねつゆ)」と呼び、空は幾日も灰色に染まります。別名は「催花雨(さいかう)」。菜の花をはじめ、様々な花を咲かせる雨という意味です。
この時期の雨は、春の花々を目覚めさせる命の水というわけですね。
※PDF版はこちらからダウンロード→税理士法人ウィズ NEWS 2025年3月号 VOL.181
セミナー情報
※セミナー名をクリックで申し込みページにジャンプします。
お金の流れを見える化セミナー【1年先の利益の予測を立てませんか?】
金融機関出身の講師が収支予測できるキャッシュフローの読み方を解説!
収支の予測を立てて、あなたの会社の利益を見える化します!
顧問先様は無料!
顧問先以外の方は1社5,500円(税込)となります。
詳細はこちらのページから!
https://www.z-with.or.jp/seminar/mieruka2025/
お役立ち情報
【将来の資産形成に関わる税制改正】
今回の税制改正大綱には、個人の資産形成に大きく影響を与えるような項目も含まれております。大綱の可決はもう少し先になりますが、いずれも今のうちから意識しておくべき内容ばかりです。
◆確定拠出年金制度の見直し
確定拠出年金の掛金は、その全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となるため、所得税や住民税の軽減に繋がります。
この掛金に関する控除において、次に挙げるような見直し事項についても現行の税制上の措置が適用・継続されます。
※確定拠出年金法等の改正が行われることが前提
①企業型確定拠出年金制度(DC)におけるマッチング拠出について、「企業型年金加入者掛金の額は事業主掛金の額を超えることができない」とする要件を廃止。
②保険者区分や各人の利用制度に応じて、下記のとおり拠出限度額を引き上げる。

◆退職所得控除の調整規程の見直し
確定拠出年金に係る老齢一時金を受け取ってから約5年以上の期間を空けて会社の退職金を受け取った場合、その両方において退職所得控除額を満額受けることができましたが、令和8年1月1日以後は経過年数の要件が約10年以上に変更される見込みです。
控除額を最大限にするためには受け取りの時期をどのように設定するべきか、今一度事前の検討が必要になりそうです。

ウィズの本棚
『新装版 世界のどこでも生き残る 完全サバイバル術』
【出版:日経ナショナルジオグラフィック社 著:ナショナルジオグラフィック】

近年、地震や豪雨、森林火災といった自然災害が後を絶ちません。災害や遭難といった状況下でも自分や家族の身を守るためのサバイバル術を豊富な画像や資料とともに教えてくれます。防災バックと一緒に持っておいて損のない1冊です。
先人の言葉

日本のお笑いコンビ「とんねるず」のメンバーである石橋貴明の言葉。裏を返せば、今やっていることがつらいならば、それは好きなことではないのかもしれません。
税務カレンダー
4月10日
★3月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付
4月15日
★給与支払報告に係る給与所得者異動届出期限
※4月1日現在で給与の支払を受けなくなった者がある時は4月15日までに関係の市町村長への届出が必要
4月30日
★公共法人等の道府県民税及び市町村民税均等割の申告期限
★2月決算法人の確定申告(法人税、消費税、地方消費税、法人事業税、法人事業所税、法人住民税)
★2,5,8,11月決算法人の3月毎の期間短縮に係る消費税確定申告
★8月決算法人の中間申告(半期分)
★消費税年税額が400万円超の5,8,11月決算法人及び個人事業主の3月毎の消費税中間申告
★消費税年税額が4,800万円超の1,2月決算法人を除く法人及び個人事業主の1月毎の消費税中間申告
市区町村により期限が異なるもの
★軽自動車税(種別割)の納付
★固定資産税(都市計画税) 第1期分の納付
トレンドを斬る!
今月のトピック:【ふりかけ】

ふりかけの売り上げが絶好調です。かつての子どものご飯のお供を、昨今の物価高の影響もあり、夕食などでも親子で楽しむ家庭が増えています。
ごまやわかめを使った大人の健康食品としても見直され、高級路線の登場でバリエーションはさらに豊富です。外国人観光客のお土産としての需要も急増、日本の米文化の海外での活躍に注目です。
商売のヒント
今月の商売のヒント:【植物に学ぶ人生の知恵】
植物の生育過程には、私たちの人生に通じる深い知恵が隠されています。例えば麦は若芽の時期に踏む事でかえって力強く成長します。乾燥地帯の木々は、水を求めて太い根を地中深くまで伸ばし、その結果として強風にも耐えうる強靭さを獲得します。またトマトは必要最小限の水で育てた方が、より凝縮された味わい深い実をつけることがよく知られています。

これらの自然の摂理は、私たちの人生における困難や試練の意味を考えさせてくれます。快適な環境で育った植物は、表面的には順調に見えても、実は浅い根しか 持たず、わずかな風雨で倒れてしまいかねません。
同様に人生における日々の苦労や困難は、私たちの内面に深い根を張らせる機会となります。苦境に直面したとき、それを単なるつらさとして避けるのか。それとも自己を強化する機会と捉え直すのか。それは新たな商売への挑戦かもしれませんし、人間関係のいざこざ、あるいは健康上の問題かもしれません。いずれにしても困難だと感じるのは、まだその経験が不足しているからともいえるでしょう。

誰もが何らかの苦労を抱えています。表面的には順風満帆に見える人の人生も、実は見えないところで深い根を張る努力を重ねているかもしれません。逆境こそが私たちを成長させる肥沃な土壌となり、つらい状況は自己を強化できるありがたい出来事となる。そう解釈できたら、日々の困難は、より大きな試練に備えるための準備期間となるに違いありません。何事も忍耐強く取り組めば、やがてその苦労は糧となり、想像以上の強さを身につけることができると信じて進みたいものです。
メンバー後記

個人の確定申告時期も終わりに近づいてきました。
国税庁によりますと前年度は「調査対象の選定にAIを活用するなど、効率的に調査を行った」そうです。
AIを活用した予測モデルの採用で、対象者を選定し「対面調査」と書面・電話による確認や来所依頼を行う「簡易な接触」に分け、効率化を図かり一定の成果をあげているもようです。
昨年調査60万件の内「簡易な接触」の割合は約90%。日々適切な処理をしていれば慌てる必要はありませんよね。

手元資金に困っているわけではないが金融機関から融資の提案があり、どうしたら良いか?というご相談が時々あります。
原則は先方から提案された時に借りておくのが得策だと思います。ただし最近は金利が上がっていることもあり自社の適正借入額を知ったうえで判断する必要があります。
ここで詳しく書けませんが気になる方はぜひご相談ください。

確定申告も佳境に入っています。本年度は曜日の関係で3月17日までなっていますが弊社では3月7日を目標にしていますので、この事務所通信が皆様の手元に届きメンバ-後記を読まれている頃には完了していると思います。
とは言ってもどうしても数件は残ってしまいます。普段からお客様に対し早めの資料請求をし、資料収集することが出来れば半分は終わったも同然です。そのように心がけています。あと少し体調を崩さぬよう気を付け最後の追い込みをかけます。

確定申告が本格化している時期です。先般お客様へ資料をお預かりに伺ったところ、コロナに感染してしまったとのことでお話することができませんでした。
年に一度この時期にお会いしている方なので、少し寂しい気もしましたがワクチンを6回接種していても罹患したとのことなので、致し方ありません。皆様も寒暖差とともにコロナ等にもご注意ください。

先日、サンシャイン60の展望台に行ってきました。お天気は良かったのですが遠方が霞んでいてよく見ると花粉なのか黄色のモヤがかかっていました。
すでに花粉症で苦労している人を見かけますが私は先月より顔がかぶれ診察で花粉か何かに反応していると診断されました。今はかさぶたになりマスクで隠していますが治りが悪いです。抵抗力が無くなりいろいろと身体に支障をきたして医療費がかさみます。まだ寒い日が続きますがお身体ご自愛ください。

2025年はAI技術が普及し、さらに加速する見込みです。AIツールを難しく考える方もいれば、簡単に使いこなしている方もいらっしゃいます。
違いといえば抵抗感かな、 と思います。AIツールは判断を下すものではなく、判断材料の一つであって、判断するのは使用者本人、また知見を持った専門家であることに違いありません。より一層ツールの使い方に目が向けられる年になりそうです。
ちなみに漫才の台本は面白いものを書いてくれないので、感性を持ったAIが普及するのはまだまだ先になりそうな気がします。

通勤中に聴く音楽選びが、実は仕事のパフォーマンスに影響するかもしれません。
ある研究ではヒップホップやクラシックを聴いた医学生は手術中のパフォーマンスが向上。一方で、ロックやラジオを聴いた人は逆に能率が低下したそう。リズムや曲調が集中力を左右するのかもしれません!
通勤時のBGM、ちょっと意識して選んでみると面白いかもしれませんね!

確定申告も終盤に差し掛かっています。個人のお客様は年に1回の関与という方も多いため、進展を伺うことが出来るこの時期は楽しみな期間でもあります。
インボイス制度開始と同時に課税事業者となった方は、今回初めて計算期間が12ヶ月間となり、昨年より納税額が増加した方も多いのではないでしょうか。 インボイス制度は期限付きの特例も多いため、今後も情報収集を欠かさないよう努めます。

本紙でも取り上げているR7年度税制改正。「103万円の壁」問題以外はあまり関心が寄せられませんが、個人的な注目は消費税のリファンド方式採用です。
現行の免税制度が悪用されている事から外国人旅行者が 日本国内で買い物をした際は税込金額で支払い出国の際に消費税相当額を返金するという仕組みに変わります。
街中から免税やTAX FREEの文字が消えるというのは景色が少しばかり変わりそうです。

私の住む地域の隣は、長寿の人が多い街としてニュースに取り上げられていました。
坂道が多いため日常的に歩くことが自然と運動になり、健康の維持に繋がっているそうです。また地域活動が盛んで高齢者が社会に参加する機会が多いことも心身の健康を支えている要因の一つとのことです。
もうすぐ米寿を迎える祖父にも、散歩や地域の交流に積極的に参加することを勧めてみようと思いました。