税理士法人ウィズ NEWS 2020年12月号 Vol.132

投稿日:2020.12.04
更新日:2020.12.04
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[目次]

(※クリックで各項目にジャンプします) 今月のチラシ(※チラシ名をクリックで新しいページが開きます) ① 書面添付制度で 税務調査が省略される かもしれません! ② 経営力アップセミナー~あなたの会社に”利益とキャッシュを生み出す方法”をお伝えするセミナー” ③ 2020年12月お仕事備忘録” ③ 年末調整の書類について”
子(ねずみ)年の2020年もあとわずかとなりました。 害獣のイメージが強いネズミですが、環境に適応する能力が高く、また学習能力も高いという特徴があります。 世の中が大きく変化していく中で、私たちも環境に適応しながら学び続けたいものですね。 では、皆さまどうぞ心穏やかに良いお年をお迎えください。

お役立ち情報

ふるさと納税を利用するときの注意点

1.「ふるさと納税」の基本と現状 ◆メリットは特別な「寄付⾦控除」が受けられることです。 ふるさと納税は1年間(1月〜12月)に寄付した金額が所定の控除上限額の範囲内であれば、実質2,000円の自己負担で寄付ができるようになっています。寄付額のうち2,000円を除いた分は全て所得税と住民税から控除されるためです。控除上限額を超えても寄付はできるのですが、超過した金額は全額自己負担となるので、自己負担を2,000円に抑えて寄付をしたい場合、年収や家族構成などにより設定される控除上限額の目安にしたがって寄付を行うことがポイントになります。 控除を受けるには原則としてふるさと納税をした翌年に確定申告をする必要がありますが、会社員など給与所得者の場合、「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用することで確定申告不要で控除が受けられます。 ◆2019年に制度が見直され、返戻品は寄付額の3割までに 総務省は昨年6⽉からふるさと納税の対象⾃治体を指定する制度を開始しました。現状ふるさと納税を⾏っている⾃治体の返戻品は、地場産品で返戻割合は3割以下となっています。 2.社会貢献にもなる「ふるさと納税」 ◆今年は少し視点を変えて新型コロナ関連の支援を ・生産者への支援。新型コロナの影響により外食産業やイベント関連の需要が大幅に減り、牛肉、果物、魚介類、花など買い取り先が見つからない特産品をふるさと納税の返戻品として提供する自治体が多くあります。そうした自治体に寄付をすれば生産者への支援になります。 ・医療関連への支援。多くの自治体で実施しており、医療従事者を支援したり、地域の医療体制を強化するための寄付を募っています。返戻品がなく、全額寄付に充てられるケースが一般的です。 3.「ふるさと納税」を利用するときの注意点 ◆自分が控除の対象になるか確認 控除が受けられるのは、収⼊があり所得税や住⺠税を⽀払っている⼈なので、専業主婦(夫)や所得税のかからない年収103万円以下の範囲でパートをしている⼈などは除かれます。控除が受けられない⼈がふるさと納税をすると、寄付した⾦額=⾃⼰負担となってしまうので注意しましょう。 ◆住宅ローン控除などに注意して控除上限額の目安を立てる。 控除上限額はその⼈の年収や家族構成などにより異なります。総務省のふるさと納税ポータルサイトに掲載されている『全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の⽬安』などを参考にして下さい。 ◆寄付先5か所までなら「ワンストップ特例」を活用

今さら聞けない

今月の教えてキーワード:【MBO】 会社経営陣が自社株式や一事業部門を買収し、オーナー経営者として独立する行為を指す。Management Buyout(マネジメント・バイアウト)の略称であり「経営陣買収」と訳される。他者買収への対抗策、雇われ社長の自己所有化、事業承継などに用いられる場合もある。上場継続にかかるコストカットを考慮した上場廃止や、少子高齢化の影響などにより後継者不足が深刻化している中小企業での親族外事業承継などメリットは多い。
 

ウィズの本棚

2021年 日本はこうなる 【三菱UFJリサーチ&コンサルティング編集】

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ウィズコロナの下での新しい日本の構築からSDGs、行動経済学、気候変動、企業経営まで今知るべきトレンドと72のキーワードを解説。コロナショックを変革の原動力にできるか。 【2021年を理解するためのキーワード(一部)】 米中摩擦/循環経済へのパラダイムシフト/スキルシェアサービス/観光業界/物流ロボット/デジタルHR/テレワーク/ジョブ型雇用/会社法改正/レジリエンス/データアナリティクス/オンライン研修/労働時間管理/テレイイグジスタンス元年/ポストコロナの日本酒市場/オリンピックに向けた感染症対策/eスポーツ/遠隔医療/ ESG地域金融/グリーンインフラ/オンライン観光  
 
 

先人の言葉

 

12月の税務カレンダー

(納期限令和21210日) ○11月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付 (申告及び納期限令和314日) ○令和2年10月決算法人の確定申告 ○4月決算法人税の中間申告「半期分」 ○消費税の年税額が400万円超の1月、4月、7月決算法人の3カ月毎の中間申告 ○消費税の年税額が4,800万円超の9月、10月決算法人を除く法人の1カ月毎の中間申告 (納期限令和212月中の市町村の条例で定める日) 〇固定資産税(都市計画税)の納付(第3期分) ※給与所得の年末調整 調整の時期・・・本年最後の給与の支払いをするとき

トレンドを斬る!

カワスイはJR川崎駅前の商業施設にオープンした水族館です。日本の川だけでなくアジア、南米のアマゾン川など色々な自然環境を再現、世界の水辺を旅するようにそこに暮らす魚や動植物を観賞できます。小さな水槽から巨大なスクリーンまで最新の照明、映像技術を駆使した空間演出は昼と夜と異なる景色で五感を刺激します。AI解析映像による水中カメラのリアルタイムな次世代型展示は、子どもの学びのみならず大人にも格好の知的エンターテイメントです。

今月の商売のヒント:【「恩送り」の精神

大みそかの夜を「除夜」というのは、一年の最後の日ごよみを「除く」「夜」から来ているそうです。 暮れゆく年を惜しみつつ、新しい年を迎えるための行事のひとつが「除夜の鐘」です。 行く年来る年をまたぐ除夜の鐘は108回つかれますが、これは「煩悩の数」という説が有名です。 煩悩とは、自分を悩ませるものや心を乱すもののこと。 仏教の根本的な考え方でいうと、人の煩悩は大きく三つあるそうです。 一つ目は「貪(とん)」。必要以上に欲しがること。 二つ目は「瞋(じん)」。自分の心に執着して思い通りにならないと怒ること。 三つ目は「痴(ち)」。無知で愚かな考え方にとらわれること。 三つ合わせて「三毒(さんどく)」と呼ばれています。 つまり私たち人間は「欲」と「怒り」と「愚かさ」で心を乱しているのです。  すでに十分持っているはずなのに「もっと、もっと」と欲しがるのが「欲」です。 欲の対象はモノに限りません。 私たちはしょっちゅう他人と自分を比べては「もっと○○だったら良かったのに」と嘆いたりします。 思い通りにならないのが世の中なのに、自分が知っている世界だけでものを考えていると、いつもイライラしながら暮らすことになります。 そうやって自分で煩悩を生み出してしまうのが人間の愚かさなのでしょう。  今年は世界中の人たちが同じ困難に直面するという前代未聞の年でした。 そんな逆境の中でも復活が早かったのは「三毒」と距離を置いている人たちや商売だったように思います。 実際にSNSでは「こんな時だからこそペイフォワードの精神で」という呼びかけをたくさん目にしました。 ペイフォワードとは、受けた恩を別の人に渡すこと。 日本の「恩送り」の精神です。自分だけが良ければいいというのは、じわじわと自分の首を絞めているのと同じことです。 お互いに助け合うほうが全てにおいて楽ですし、めぐりめぐった厚意はいずれ自分に返ってくるでしょう。 今の世の中の状況は、私たちに「利己か利他か」を問いかけているようにも思えます。

編集後記

本年の流行語大賞は「密閉、密集、密接」を表した「3密」が選ばれました。 今までの社会は「集団や密」を作りだすことで競争心を煽り発展してきましたが、 コロナ禍でそれらが否定されてしまいました。 ニューノーマルの時代。人の意識や行動が変わりました。会社もそれに合わせて変える必要があります。 まずは固定費を下げ身を軽くしましょう。 そして次の時代に備えましょう。 (田島 年男)
先日タイムマネジメントのセミナーに参加しました。 10年後のビジョンを仕事・家族・健康・財産・地域貢献などのテーマ別に整理し、 そこから逆算して5年後、3年後、1年後の目標と行動計画を考えるワークを4時間かけてやりました。 自分や家族の年齢と合わせて考えてみると思いのほか残された時間が少ないことに気づき、 日々の行動を見直すいい機会になりました。でもリラックスをして頭を休めることも必要だと思いますので、 そういう時間も取れるよう来年は余裕を持ってスケジュールを組みたいと思います。 (橋本 秀明)
2020年も最後の月となりました。 年頭はオリンピックイヤ-だとか盛り上がっていましたが、コロナでこのような状態になるとは想像もしていませんでした。 連日、感染者〇〇人とか報道されますが、幸いにも私の周りでは感染者は出ていません。今後も出ない事を願います。 またコロナだけでなくインフルエンザにも注意は必要です。健康が一番です。健康であればなんでも出来ます。 今年もあと少しです。コロナ・インフルエンザに感染せず、良いお正月を迎えましょう。 (村場 晋)
早いもので今年も残すところ1ヶ月弱となりました。 今年のふるさと納税は例年とは違い、 通常の返礼品とは別に各地の生産者を守る観点から福袋を用意しているサイトがあるようです。 外出自粛やオリンピック中止等コロナに翻弄された一年も一先ず終わります。 まだ先の見えない状況が続きますが、少しでも明るい光が見えることを期待して新年を迎えましょう。 これから寒さも厳しくなってきます。くれぐれもお体ご自愛ください。  (鈴木 正義)
秋も終わり冬の寒さに震える日々を迎えました。 先月は何かと里芋を頂く機会が多くありがたいのですが里芋地獄でした。 いたみ始めたのであわてて冷凍保存の為に泥洗いから皮を剥いてジップロックに… 半日かけて大掛かりで取り組んだ割には痛みが多く大きな里芋が小粒になってしまいました。 それでも毎食二品に里芋が存在し主張していました。 年末になるとお店でも高くなりますよね。 冷凍里芋を大切に年越しの準備をします。 (森下 久美)
アロマオイルには体に良い効果があるといわれています。 私はゼラニウムの香りがお気に入りです。 バラに似た香りがします。 心を落ち着かせて、不安や緊張をほぐしてくれる効果があるといわれています。 時々、癒しの時間も必要ですね。 皆様もお気に入りのアロマオイルを見つけてみてはいかがでしょうか? 今年も残り1か月です。体調にはご自愛ください。 (小松 加奈)
先日、2年ぶりに帰省してお会いしたばかりの義父が、90歳の生涯を閉じました。 昭和の頑固親父で、大好きな方でした。 コロナで寂しい旅立ちもあるなかで、きちんとお見送りができてよかったかとしみじみ思ったのと、命の尊さを改めて感じさせられました。 命がある限り、仕事、プライベートともにその価値が最大化できるよう、精一杯毎日を過ごす義務があります。 死に直面するとき、生を考えます。 (秋山 暘)
私にとって秋はイチョウの季節です。 数年前、「都市計画」の一環から白山通り沿いのイチョウ並木を伐採するニュースを知り、 学生時代を神保町で過ごした私はどこかさみしい気持ちになりました。 現代ではもしかすると、なくなる不自由さを感じることは少ないのかもしれません。 ですが、変わらず在り続けることのむずかしさや、紡がれる思いや歴史など、 立ち止まり見つめ直すことも大切だと思う秋の帰り路でした。 (渥美 由衣)